オリンピックの月桂冠として知られるローリエ。。
古代から勝利や英知のシンボルとされてきたスパイスです!!!
今回はそんなローリエについて紹介していきたいと思います!!
そもそもローリエとは?
学名:Laurus nobilis
別名:ゲッケイジュ(月桂樹)、ローレル、ベイリーフ
科名:クスノキ科ゲッケイジュ属
原産地:ヨーロッパ、アジア西部
利用部分:葉
栽培方法:かなりの耐寒性を持つ常緑樹で高さ7~15mくらいまで育つ。年間を通して葉を収穫し、新芽が出てから2~3年目に枝を手で刈り取る。
加工工程:枝を日陰で乾燥させる。そのあと葉を集める。
様々な呼び名があるローリエ。。。
ローリエはフランス語。
ベイリーフは英語。
ローレルはスペイン語、英語。
ゲッケイジュ(月桂樹)は日本語です。。!!
ローリエの風味
すがすがしく明瞭な芳香にかすかな苦み
その香りから香水や化粧品にも使われています。。!
ローリエの利用法(料理)
ローリエを料理に使う場合にはこんな感じです!
ローリエはそのまま葉を食べるのではなく、風味を食材やスープやソースなどに移すといった目的で使われることが多いです!!
利用法(料理):肉や魚の臭み消しをしながら香りをつけることができる。煮込みやオーブン焼きなど幅広く使える。牛肉のラグーソース(ミートソース)やピクルスなどにも必須のスパイス。
イタリアンでも幅広く使っていました。ブイヨンやフュメドポワソンなど欧風の出汁をとるのに必須で、ブイヨンやフォンドボーを引くときにブーケガルニ(ローリエ、パセリの茎、タイム、セロリの葉などをリーキ⦅ポロネギ、西洋ネギ⦆などで包んでタコ糸で縛って一緒に煮込んで風味をつける)として入れていました。(※フレンチ寄りのレストランにいた時にフレンチの出汁をよく引いていました。。)またパスタでも煮込み系のソースを作るときにはよく使っていましたし、かなり重宝していたスパイスです。。!
家でもビーフシチューやポトフなど煮込み料理を作る際にはローリエを入れてみるとまた一味違った風味になります。。!
入れるときは切り込みを入れて(手でOK)から使うと精油成分が出やすくなるので香りが強く出て効果的です。!!
ローリエの利用法(薬用)
ローリエを薬用に使うとこんな感じ!!
利用法(薬用):炎症や痛みをやわらげる効果があるとされ、アーユルヴェーダ(インド大陸の伝統的医学)では駆風作用や興奮刺激作用、去痰作用が知られている。
健胃や消化促進、食欲増進、防腐作用も期待されます。。!
注意点
妊娠中の使用は控える。
※ただローリエはもともと葉を摂取するようなものでも無いので、風味づけに使ったりする程度なら大丈夫みたいです。高濃度のエッセンスとかを大量に摂取したりするみたいなのは避けた方が良さそうです。。!
ローリエの歴史
- 古代ギリシャ・ローマ時代から英知と栄光のシンボルとして親しまれていた。
- オリンピックでは古代から月桂樹の葉で作った月桂冠が勝者に与えられている。
- 中世にはヨーロッパ全域に広まった。
- また悪霊を追い払う力があると信じられ、ペストなどの疫病が蔓延した時代には街角で燃やされた。
という感じです。
ちなみにインド料理で使われるベイリーフは、クスノキ科ニッケイ属のシナモンの葉で、ローリエとは別種です。シナモンリーフと呼ばれています。。
英語圏ではインディアンベイリーフと呼んで区別されます。
インディアンベイリーフは葉脈が縦のみに入り、ローリエより大きいのが特徴で、見分けることが可能です。。
インドカレーを作る際にはこっちを使いたいですね。。!
今回はそんなローリエについて紹介しました!!!