スパイス紹介

ペパー【胡椒】(Pepper)

ご存じ「スパイスの王」と呼ばれるキングオブスパイスです!!

中世ヨーロッパでは、その需要から歴史を動かすほどのスパイスでした!!!

現在でも世界中で多種多様に使われているスパイス。。

今回はそんなペパーについて紹介していきたいと思います!!!

そもそもペパーとは?

学名:Piper nigrum

和名:コショウ(胡椒)

科名:コショウ科コショウ属

原産地:インド南部

利用部分:実

栽培方法:ブドウのように柱に巻き付け棚にして育てられ、様々な成熟段階でつるから収穫される。

加工工程:ブラックペパー…ペパーの実が色づく前の、緑色の未熟果を収穫し、果皮ごと天日干しして乾燥させたもの。

     ホワイトペパー…成熟し、赤く色づいた実を水につけて半発酵させ、外皮を剥いてから乾燥させたもの。

     グリーンペパー…緑色の未熟な実をフリーズドライか塩漬けなどで保存したもの。

※ちなみにピンクペパー(ポワヴル・ロゼ)は「コショウボクの実」といって、ウルシ科の植物ですので、また違った植物となります。。(写真に入っていましてすみません。。。)

ペパーの風味

黒と白で風味もまた違うので、用途によってブラックペパーだけ、ホワイトペパーだけ、また両方混ぜて使ったりと幅広く使うことができます!!

ペパーの利用法(料理)

ペパーを料理に使う場合にはこんな感じです!

挽き方の粗さによっても香りが変わってきますので、用途によって使い分けたいですね!!

利用法(料理):世界中に広まっており、また基本的なスパイスでもあるため、どのような料理にも使われている。肉料理や魚料理、乳製品にも合う。料理の下ごしらえから煮込み、仕上げまで本当に幅広く使われている。

基本的には砕いて料理に加え(粗挽きからパウダーまで様々)、ホールは洋風の出汁をとったり、ピクルス液にいれたり、煮込みに入れたり、スープやソースに風味を浸ける場合に使われることが多い。

レストランでは肉や魚を焼くときに塩と一緒にコショウをよく振ります。(近年では流通技術の発展により食材の状態が良くなったため、臭み消しとしての使い方はしないシェフのかたもいらっしゃいます。)

自分としてはパスタの仕上げなどにもよく使っていました!カルボナーラはその名の通り(炭焼き職人風)黒コショウが無いと完成しません。。!

ペパーの利用法(薬用)

ペパーを薬用に使うとこんな感じ!!

利用法(薬用):ペパーの辛みは「ピぺリン」という成分で、抗菌や防腐作用があり、消化不良、腹痛、下痢などの症状の改善に用いられてきた。

おなかの張りなどに効くほか、利尿効果もあるみたいです。

インドでは寒い時期になるとブラックペパーを多めに入れて風邪の予防をする、また風邪を引いてしまったときにはブラックペパー、ショウガ、砂糖を加えた特製ホットドリンクを飲むことも。

注意点

医薬品と一緒に摂取する場合、多量に摂取しない。

※過剰摂取すると下痢や腹痛、胃痛などを起こす場合があるので注意が必要です。

ペパーの歴史

  • 紀元前4世紀にはすでにローマに渡来していたという記録がある。
  • ペパーは長い間スパイス貿易の主役を果たし、東洋と西洋の間で通貨と同等に扱われてきた。
  • 中世ヨーロッパでもその価値は変わらず、地代や持参金、税金などとしても使われていた。
  • 高価であっても需要がたいへん高かったため、ヴァスコ・ダ・ガマらが東方への海路を見出すに至る原動力になった。

 という感じです。

日本でも味塩こしょうがあるくらい、本当に基本のスパイスとして欠かせないものとなっております。。。

今回はそんなキングオブスパイス!!

ペパーについて紹介しました!!!

ABOUT ME
td(ティーディー)
元イタリアン料理人。 コロナ禍によって独立の夢断たれる。 紆余曲折を経て、間借りカレー屋として独立を画策中。 スパイスに関しての情報を発信していきます!!