シナモンといえばその高貴な香り!!…だが好き嫌いが分かれる!!!笑
またその甘い香りを生かして香料としてもよく使われています。。。
今回はそんな格式高めなスパイス、シナモンについて紹介します!!!
そもそもシナモンとは?
学名:Cinnamomum verum
和名:ニッケイ(肉桂)、ニッキ、桂皮
科名:クスノキ科ニッケイ属
原産地:スリランカ
利用部分:樹皮
栽培方法:樹齢18~24カ月で幹を地面近くまで刈り込んだ後、切り株を覆い、新芽を茂らせる。その後若い枝を根元から刈り取り、樹皮を剥がす。
加工工程:樹皮の内側の層を、重ねながら手で丸めて長いクイル(管状)にして天日干しし、その後湾曲するのを避けるために陰干しする。クイルを等級分けしてから短く切る。
シナモンスティックが出来るまでの動画も見たのですが、めちゃくちゃ手間がかかっていました。。現地のこの道40年とかの樹皮を剥がす職人みたいな人が、手作業で1本の枝づつ剥がしてました。。。そして出来上がるまでに時間がかかる。。。
この労力と時間を考えると、シナモンが高価なスパイスになる事もわかった気がしますね~。。。
シナモンの風味
やさしくほのかな甘みがあり、木のような、デリケートながら独特の香り。
シナモンの甘い香りは、甘味のあるもの、甘い香りに特徴がある料理に用いると、より甘味感を高める相乗効果を発揮します。
なので、お菓子やデザートなどによく使われています。。。
シナモンの利用法(料理)
シナモンを料理に使う場合にはこんな感じです!
シナモンはやはりその甘く独特な芳香を生かして様々な料理に使われています!!
利用法(料理):甘い料理にも辛い料理にもむいているが、モロッコのタジン(タジン鍋を使った煮込み料理)など羊肉を使う料理によく合う。また、シナモントースト(名前のとおり)、色々なフルーツのコンポート、ケーキ、タルトなどによく使われる。また、飲み物にもよく利用されていて、サングリアなどお酒に香りをうつしたい場合や、香味果実酒用のスパイス、コーヒー、紅茶に添えられたりと、多岐にわたる。
かなり多岐にわたって利用されているシナモンですが、やはりアップルパイやリンゴジャムなど、リンゴ関係に使われているイメージが強いですかね~。。
イタリアンではデザートによく使っていました!!
桃、イチジク、洋ナシのコンポートに、イチゴのマリネ。。。
パスタでも、ゴルゴンゾーラチーズのクリームソースのニョッキやカボチャのニョッキ(クリームソースメイン)にシナモンパウダーで風味を加えていました。。。
独特の風味は苦手な人もいらっしゃいますけど、、色んなものに使えて風味も強く、使いがいがあるスパイスです!!!
シナモンの利用法(薬用)
シナモンを薬用に使うとこんな感じ!!
利用法(薬用):アーユルヴェーダ(インド大陸の伝統的医学)では、循環器の流れの強化や調整に効果的なスパイスとされている。発汗や去痰(きょたん)作用があるので、風邪やインフルエンザのときなは特に有効とされている。生薬としては、精神の不安症状の緩和、婦人科系の代謝不全の改善、鎮痛などに有効とされ、風邪薬や解熱鎮痛剤、強壮薬、婦人薬などに処方される。
また、その香りを生かして、ポプリ(花や葉、ハーブ、スパイス、精油などを熟成させてつくるフレグランスアイテム)やお香、香り玉にも使われています。。
注意点
多量に摂取した場合、吐き気や嘔吐する場合がある。妊娠中は使用しない。長期の使用は不可。
※シナモンも他のスパイスと同様少量摂取する程度なら問題は無いみたいです。
やはりなんでもそうですが、大量摂取すると影響が出てくる可能性があるので注意が必要です。。。
シナモンの歴史
- 聖書に古代エジプトで使われていたという記述がある。(しかしスリランカでの記録は13世紀までないので、これはカシアのことではないかと思われる。)
- 15~16世紀の大航海時代にはこしょうと並んで探検家たちが探し求めた。
- 1500年代初頭にポルトガル人がスリランカに自生するシナモンの木を発見し、ただちにその島を占領。
- 1636年、オランダ人がスリランカのポルトガル人を追い出し、野生のシナモンの栽培を開始。1796年にイギリス東インド会社にとって代わられるまで、この地でスパイスの独占貿易を続けていた。
- 1770年代に入ってからは、ジャワやインド、セイシェル諸島にも移され、各地で競って商われる品となった。
という感じです。
高価格で取引されるので、各国で競いあって手に入れようとしてたんですね。。。
いつの時代でも価値のあるものは争って所有しようとされていくんですねえ、、、。
好き嫌いは別れるが、高貴なスパイス。。。
今回はそんなシナモンの紹介でした!!!
また、シナモンの近縁種としてカシアというスパイスもあるのですが、この二つがかなりややこしい。。笑
厳密には別種なのですが、一緒の呼称でシナモンとして流通していることも多いです。。。
カシアの方が香りは強いが、シナモンの方が繊細な香りがある。。。
用途によって使い方が変わるかなあ、という感じです。。